AIスピーカーの普及により「声」での指示・操作の抵抗感がなくなる

「Alexa(アレクサ )、今日の天気は?」
「ねえ、Alexa(アレクサ ) 気分が上がる曲をかけて」

最近テレビコマーシャルでこんな情景が流れてきます。

このコマーシャルは何のCMでしょうか?
そうです、AIスピーカーのCMです。

AIスピーカーの登場によって、こんなコミュニケーションが家庭の中で少しずつ生まれています。

最近はスマホでも「」で様々な指示を出すことが出来ますね。

文字で入力するよりも、ハンズフリーで手軽に指示が出せるので利用率が高まっています。

しかし、AIスピーカーは「」で指示することについては、スマホと同じでも決定的に違う点があります。

それは、スマホのように手近で話す必要がないことです。

AIスピーカーは周囲のノイズ・環境音などの影響を排除しつつ、素早く持ち主の声を認識して部屋のどこにいても応答できるだけの高性能なマイクを保有しています。

部屋の中であれば多少雑音が多くとも普通の会話程度の大きさで話すことを、しっかりと正確に捉えてくれます。

「スマートスピーカーとは、スマートマイクのこと」という技術者もいるほどで、この技術が鍵になります。

そうしたこともあって、最近「」が注目されていますので、今回、AIスピーカに見られるテクノロジーや情報発信の面からこの「」について

  • 注目される理由
  • 今後の動向

を中心に記事にしました。

AIスピーカーの普及などにより「声」が注目されている理由

第一の理由として挙げられる点が、AIスピーカーの普及にあります。

AIスピーカー市場でシェアーNo1のアマゾンが提供するエコー(Echo)シリーズについて触れます。

2014年に米国アマゾン「音楽のためのデバイス」として「Echo」を発表して以来2018年になると全米で約4360万台にまで拡大するとの予想がでています。

NPR and Edison Research 最新記事によると、既にアメリカでは6人に1人がAIスピーカーを所持していると伝えています

一方日本では、2018年春から一般家電量販店でも発売されました。

調査会社アクセンチュアが日本や米国、中国など計19ヵ国の消費者21,000人を対象に調査した「2018デジタル消費者調査」によると、デジタル消費者の期待するトレンドとして「AIスピーカーによるデジタルとリアルを融合した新しい顧客体験」が挙げられています。

そして、AIスピーカーは、調査対象国すべてにおいて所有率が前年比50%超と大きく伸びており、購入予定の人も含めると所有率は中国、インド、アメリカ、ブラジル、メキシコの5ヵ国で、2018年末までに オンライン 人口の3分の1にまで達する見通しだといいます。

日本での所有率は2016年3%、2017年8%、2018年の購入予定が16%と、ほとんど伸びていませんが、日本語化に伴う開発などの影響で本格販売のスタートが2018年3月と遅かったことが要因だと思います。

既に多くの国でキャズム(キャズム:市場が初期からメインストリームへ移行する際に阻害する溝のことを指し、「新しさ」から「安心感」への転換期での状況)に達して、それを乗り越える段階と判断されていることからも、日本の一般家庭への普及も時間の問題と予想されています。

世界的なAIスピーカー市場での拡大を踏まえると、ハンズフリーで操作できる利便性、日常の多くの機器操作や作業を簡単、そして便利なものにしてくれることへの期待が読み取れます。

日本では2018年12月に10.1インチのスクリーンを備えたアマゾンエコーショー(Echo show)が販売されます。

極めて視認性のよいスクリーンが備わったことで、料理のレシピや料理手順の動画がハンズフリーで自由に使えるなど、さらに便利なサービスが提供され、まさに「新しさ」から「安心」への壁を越えて普及していくと予想できます。

AIスピーカーの普及促進として、「声」による操作ができるスマートホーム

 

AIスピーカーの普及促進として、他に「スマートホーム:家の中の電化製品や照明などをネットワークによってつなぎ、制御できる家」が挙げられます。

AIスピーカーを様々な家電に接続することで、「声」により簡単に操作できる状況が出来つつあります。

米国AmazonがAlexa対応により音声で指示できる備えた電子レンジをなんと 59.99ドルで発売す売るアナウンスを行いました。

例えばコーヒーを温め直すと伝えるだけで適切なパワー、時間で再加熱する。また本体にはAsk Alexaボタンも設置されており、ウェイクワードなしで指示をすることもできます。

 

AIスピーカーの普及促進として、「声」により気軽に好きな音楽が聴ける

今までのAIスピーカーの利用は、音楽配信サービスの利用が多いです。

定額制音楽配信においては、特定の曲を聴くだけでなく、気分に応じた音楽を自動的に再生してくれる機能もあるため、より音楽を身近なものにしています。

この気軽さを活かすという点において、「盛り上がる曲をかけて」といった具合で声で簡単に操作ができるスマートスピーカーの存在は、非常に適していると言えるのです。

私はジャズが好きなので、「アレクサ!静かなジャズをかけて」と言って、まるでカフェで音楽を聴きながら過ごすような時間を味わっています。

さて、音声の可能性は音楽を聴くだけではなく、読書の読み上げ機能があります。

アマゾンのKindle本として、アマゾンエコー(AmazonEcho)で自分の選んだ本を読み上げることが出来ます。

このほんの読み上げ機能は便利なのですが、機械で音声を作成しているのでどうしても若干不自然な抑揚なのがあります。

これらの不自然さは日々改善されており。より自然に読み上げられるようになっています。

最近、アマゾンエコー(AmazonEcho)で完璧な音声として本を読み上げるサービスが開始されました。

それは、本の内容を音声で再生する、オーディオブックのサービスが登場し始めているのです。

このサービスのベースは、Amazonが提供しているオーディオブック配信サービス「Audible」です。

「Audible」は人気作家のベストセラーから名作まで、ビジネス、自己啓発、小説、英字新聞、落語、洋書など20以上の豊富なジャンルが登録され(Audibleでしか聴くことのできないスペシャルコンテンツも含む)、38か国語の海外コンテンツと国内コンテンツを合わせ、40万タイトル以上が楽しめます。

最近、アマゾンエコー(AmazonEcho)やAppleWatchにも対応されました。

音声は、プロによる朗読ですから、臨場感なども含めて極めてクオリティの高い音質です。

「本は目で読むものだ」という意見もあると思いますが、私は手や目を使うことなく、リラックスして気軽に本を楽しむことが出来るので、大いに楽しんでいます。

朝、仕事に向かう前に、AIスピーカーに最新のニュースを確認しますが、こうした「Audible」で本を読むことも情報収集の一つですね。

アマゾン「Audible」についてはこちら「Audible」

また、ハンズフリーで「声」により操作ができる特徴を生かして、最近では車載に搭載されたAIスピーカーの利用面に注目が集まっています。

AIスピーカーの普及促進として、「声」による「声のブログ」などの情報発信利用に注目

AIスピーカーの利用としては、ニュース、天気予報、行楽情報、交通情報など様々な情報収集に極めて効果的に利用できます。

しかし、世の中で音声が注目されているのはこうした情報集だけでなく、情報発信にもみられます。

ところで、皆さんはボイスメディアサービス「Voicy」をご存じですか?

「Voicy」は「声と個性を楽しむこれからの放送局」というテーマで2016年の9月にリリースされたサービスです。

当初は大手メディアや雑誌などから提供を受けた「活字」コンテンツを、音声に置き換えて届けるという色が強かったようですが、最近は「声のブログ」として利用され始めています。

インフルエンサー や有名経営者など、より多様な人たちが配信を始め、「声の ブログ 」としての側面を持つようになりました。

「声のブログ」とは面白い発想ですね!

当社は活字メディアをベースとしていましたが、配信者も実に多様化され、自由な形式のコンテンツが増えてきています。

私の周りにも、ネットに関心が強い友人たちから、この「Voicy」についてちょくちょく話を聞かされます。

早速、こんなニュースが飛び込んできました。

それは、”野村アセットマネジメント株式会社は、Amazon(アマゾン)が提供するクラウドベースの音声サービスAmazon Alexa(アマゾン・アレクサ)に対応した新しい投資教育スキル「#3分朝活 働く私とお金の話」を開発しました”というニュースです。

「#3分朝活 働く私とお金の話」:
このスキルは、毎週月・水・金曜日の午前7時に、資産運用について学ぶことができる以下の情報を、1回あたり約3分の長さで提供していきます。
・ 投資信託の基礎知識
・ 投資に役立つ経済ワード
・ 投資マインドを育てるコラム 等
2017年11月より提供しているスキル同様、お客様はAmazon Echoに向かって、たとえば「アレクサ、3分朝活を開いて」と話しかけるだけで、これらの情報を聞くことができます。

私が注目したのは、このスキルが株式会社Voicy(ボイシー)の協力のもとパーソナリティーの声にてとどけている点です。

このようにVoicyと協調して、我々に新しい体験を提供するとともに、情報収集の利便性を向上させていく様々な「声」を利用した情報サービスが増えていくものと考えます。

いま、Google HomeやAmazon Echo、LINE Clovaと、スマートスピーカーが話題です。

こうした自由な音声配信サービスはAIスピーカーの普及により、音声メディアに興味を持つ人が増えることで追い風が吹いており、一段と普及する兆しがあります。

ブログを「声」で発信するのも実に面白いですね。

「Voicy」についてはこちら「Voicy」

まとめ

いかがでしたか?

「声(音声)」×テクノロジーの今までにない発想は、これからどのように発展していくのか実に楽しみです。

「Voicy」のように音声を軸としたメディアも登場していることから、その可能性が認知され始めているのは確かですね。

 

 

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