この原稿を書いている2017年10月、最もメディアで取り上げられている話題の一つにAIスピーカーがあります。
ポストスマートフォンともいわれている市場を狙って、各社が参入しており、驚く速度で、この分野の競争が激化しそうです。
グーグルが日本でグーグルホームの発売を開始したことと、LINEのWAVEの正式販売が開始したことがきっかけとなっています。
そして、現在のところ、世界でこの市場をリードしているのはアマゾンのエコーですが、こちらも2017年末までには日本国内での販売を開始するとアナウンスしています。
アマゾンエコーの日本語での発売時期を2017年12月と予想した私の執筆した記事はこちらです。↓↓↓
この記事はアマゾンが正式に2017年内発売を発表した約2ヶ月前に私が執筆したもので、見事に予想が現実となったのです(いえ~ぃ。自画自賛! <(_ _)>調子に乗ってしまいました)
「アマゾンエコー:日本発売を正確に予測!確実に手に入れるための秘策とは」に関する記事については、
(別ページとして表示されます)
また、ソニーも12月に発売を予定しており、また製品をすでに発表済みのアップルも市場への投入は時間の問題と思われます。
ここで、AIスピーカーについて初めて聞く方、最近よくニュースで取り上げられるが、良く分からない方に「AIスピーカー」について、わかりやすく解説します。
[quads id=1]
AIスピーカーとは

AIスピーカーとは、AI(人工知能)が搭載されたスピーカーのことを指します。
音声アシスタントとも呼ばれており、 Wi-Fiを通じてインターネット経由常時接続されており、話しかけることでインターネットを通じてクラウドサーバーと呼ばれているAIの音声アシスタント(アマゾンが提供している音声アシスタントの名称:AlexaやGoogleが提供している音声アシスタントの名称:Googleアシスタント)と対話できるという特徴があります。
Wi-Fi(ワイファイ)とは:
パソコンやテレビ、スマホ、タブレット、ゲーム機などのネットワーク接続に対応した機器を、無線(ワイヤレス)でLAN(Local Area Network)に接続する技術のことです。
自宅や職場などでWi-Fiを利用するには、Wi-Fiルーターが必要となります。
Wi-Fiルーターとは、Wi-Fi機器と電波の送受信を行いLANとの仲介を行うための機器で、無線LAN親機とも呼ばれています。
Wi-Fi(無線LAN)を利用すれば、スマホやタブレットに保存した写真をプリンターで印刷したり、リビングのレコーダーで録画した番組やパソコンに保存した音楽を別の部屋で視聴したり、さまざまなWi-Fi対応家電と連携してスイッチのON/OFFや運転状況などを確認できるようになります。
出典:BUFFAALO
我々利用ユーザーからは、インターネットを通じて、まるで雲の彼方(クラウドサーバー)にある巨大なAI(人工知能)の音声アシスタントと会話するイメージで、知りたいことを即座に答えてくれるのです。
この即座というのが非常に重要で、Amazon.com の共同創設者でありCEOであるジェフ・ベゾスはアマゾンEchoを世に出すに当たって、応答時間を当初の3秒から1秒に短縮させるなど、徹底的に使い勝手に拘ったと言われています。
2014年に米Amazonが「Amazon Echo」を発売したのを皮切りに、複数の大手IT企業が自社の音声アシスタン トを搭載した独自のAIスピーカーの発売を発表するなど競争が激化しています。
こうした動きを受けて、一部ではAIスピーカーは「ポストスマートフォン」と目されています。
この「Echo」の中核技術は音声認識機能「Alexa」によって支えられており、この「Alexa」を音声アシ スタント、あるいはプラットフォームと呼びます。
具体的にAIスピーカーはどうのようなことが出来るのでしょうか?

現時点での市場の約8割を占めているアマゾンエコーの紹介動画を見ていただくのが一番良いと思いますのでどうぞご覧ください。(英語版ですがなんとなくイメージをつかむことが出来ると思います)
[youtube-adds id=”https://youtu.be/FQn6aFQwBQU” style=”de-desktop” margin=”2%”]そうそう、2017年10月にGoogleからAIスピーカーのGoogle Home日本語対応製品が発売されましたので、そのGoogleHomeとの日本語でのやりとり動画がありますので、こちらも是非ご覧ください。
(この動画はセゴリータ三世 / Segorita the 3rdさんが投稿されたモノでわかりやすく解説しています)
日本語でのやりとりなのでイメージがもっと湧くと思います。
知りたいことを自然体の言葉で質問することで、音声アシ スタントが様々な答えを返してくれたり、音楽を流してくれるなどが紹介されています。
その中に「電気をつけて」という声に反応して、部屋の電気がつくIoT利用シーンがあります。
IoTとは?|IoT:Internet of Things(モノのインターネット)の意味

IoTとは、従来 主にパソコンやサーバー、プリンタ等のIT関連機器が接続されていたインターネットにそれ以外の様々なモノを接続することを意味します。(読み方はアイオーティーです)
世の中に存在するさまざまなモノがインターネットを介してつながることによって実現されるすべてのサービス市場を包含したものをIoT市場と定義しています(IDCによる)。
最近では、「IoT家電」といって、スマートフォンに専用アプリをインストールすることで、スマホをリモコン代わりにしたり家電の運転状況やデータをスマホで管理・確認できたりします。
今はスマホで操作する家電が多いですが、「Echo」の急速な広がりを受けて、「Alexa」対応の家電がアメリカでは増えており、まさにモノとモノが繋がっていくIoT家電が増えていくことは容易に想像できます。
“AIとの対話”によってあらゆるデバイスの操作ができる世界がすぐ身近にやってくるのです。
AIサービスでどんなことが出来るかのまとめ

どんなことが出来るかを改めてまとめてみると、次のようになります(アマゾンエコーを例にしています)。
- 音楽をプレイ(ネット上のストリーミングサービスも対応)
- 今日の天気を調べる
- 居住地域のニュースを聞くことができます
- スケジュールの作成
- Wikipediaから得た基本情報、単語の意味、スペルの読み上げ、単位の変換
- ニュースや書籍など コンテンツの読み上げをしてもらえる
- スポーツのスコアを教えてくれる
- アマゾンの買い物リストに追加
- アマゾンの注文履歴から再注文
- タイマー機能
- スマホと連動
- ピザの注文
- ホテルの予約
- Uber(タクシー)を呼ぶ(配車サービスにつなぎ、「午後3時に車を呼んで」というだけで自動車の手配)
- 家電のスイッチのオンオフ(「照明を消して」や「エアコンの温度を1度上げて」と話しかければ照明や空調 を制御)
- 「ガレージから車を出しておいて」と話しかけると、ガレージの扉が開いて自動運転車が出てくる
- 「銀行の残高を教えて」といえば、自分の銀行口座を調べて答えてくれる。
等など・・・
音声アシスタントを会話で操作するという新しさと、料理やキーボード操作などで両手が塞がっている状態でも声で操作できる利便性から急速に人気が高まってきました。
2014年11月に最初のスマートスピーカー「Amazon Echo」が発売されて、当初の予想を遙かに上回る売り上げを記録しました。(2017年10月段階では約1800万台とも言われています)
こんな格好いいミュージックビデオを見つけました。
それは、私が大好きな北米を中心に大人気のシンガー、マイケル・ブーブレの2016年10月に公開された、『ノーバディ・バット・ミー』という曲です。
このミュージックビデオのなかで、美女がワイングラス片手にソファに腰を下ろし、誰かに向かってこう言うのだ。
「Alexa(アレクサ)。マイケル・ブーブレのノーバディ・バット・ミーを聴かせて」
すると黒い円筒形のデバイスが光り、「マイケル・ブーブレのノーバディ・バット・ミーですね」と答え、ごきげんな曲が流れ始める。
この黒い円筒こそがAmazon Echo(アマゾン・エコー)で、こんなふうに人気シンガーのビデオに登場するのも、Amazon Echoが北米で今や最先端のオシャレ・アイテムであり、Alexaが日常生活に入り込んでいるという一例です。
是非このミュージックビデオを見てください。私にとって最高の曲です!!
[youtube-adds id=”https://youtu.be/Fd8OSX7guKs” style=”de-desktop” margin=”2%”]こうした状況が2017年末まで日本にも実現するとは、私にとって大興奮です。
こうしたAmazon Echoの成功を受けて、同市場は急速に盛り上がっており、その他Google、Apple等からも続々製品が発表されています。
[quads id=2]AIスピーカー市場

このようにAmazon Echo、Google Homeなどを始めとする音声で操作できるAIスピーカー市場が盛り上がっているわけですが、今後の市場予測はどうでしょうか?
Gatnerのレポートでは、世界のスマートスピーカーの市場規模は、2015年3.6億ドル(390億円)、2020年に21億ドル(2,275億円)に急成長すると予想しています。
また全世界での世帯普及率は3.3%。そしてスマートスピーカー所有者のうち、75%の世帯が少なくとも1台、20%が2台、5%が3台以上所有すると予想しています。
さらに同Gatnerレポートではスマートスピーカーの普及により、音声でのやりとりが当たり前になると、操作の手間が減ることもあり、家庭内のオンラインショッピングのオーダーはスマートスピーカー経由になると予想しています。
一方eMarketerによるスマートスピーカーの普及台数予測についての最新レポートによると、スマートスピーカーの利用は2017年、前年比2.3倍に増加し、2017年に3,560万人のアメリカ人が少なくとも月に1回スマートスピーカーを使うと予想しています。これは対前年比128.9%の大幅な増加となります。
デジタル領域のコンサルティング会社、プリンシプルの中村研太・常務取締役は、「音声アシスタントは、避けようのないトレンド。特にネット企業は、この技術の活用抜きに生き残ることは難しい」と指摘しています。
あのカカクコムも、「グーグル以外のサービスにも積極的に取り組んでいきたい」(同社)と積極的な姿勢を表明しています。
いよいよ、巨大市場である日本をターゲットにした各社の製品が発売されると、われわれ日本人にとっても、AIスピーカーが大きな影響を与えるのは確実ですね。
「音声インターフェイス」の重要性

今まで文字を入力して検索する習慣がついてきました。
しかし、なぜAIスピーカーがこれほどまでに急速に浸透していったのでしょうか?
そこには、比較的低価格で、なにか斬新で面白そうという要素もあるかと思いますが、それだけではここまで爆発的に売れません。
そこには、根本的にテキストインターフェイス検索に比べ音声インターフェイス検索の利便性があるに違いないと考えます。
それは何でしょうか?
なぜ音声で制御する形になったのでしょうか。
音声の重要性とは具体的になんでしょうか?
たとえばコンピューターの操作方法として、これまで主流であるグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)は、とても素早くさまざまな情報にアクセスできますよね。
一方、ボイスインターフェイスは、喋るスピードが決まっていて、ひとつずつ伝えていって、といった限界はあります。
しかし、音声でのやりとりには、音声インターフェイス検索の利便性があるのです。
従来のグラフィカルユーザーインターフェイス(GUI)では一回に表示できるボタン数には限りがありますよね。
いわばGUIは人間が段階的に情報へアクセスするようデザインされているんです。
検索する際の操作を思い返してください。
わかりやすい例として階層型のディレクトリ(辞書)形式で検索していきますよね。
本当に知りたい情報へ行き着くには何度もタップする形になります。
それに対し、音声インターフェイスでの検索はどうでしょうか?
もしホテルを検索する場合、音声だと「トリップアドバイザーで、東京のプリンスホテルを」と言うだけです。
しかしGUIで検索する場合、アプリ一覧から宿泊施設の検索アプリを探して、アイコンをタップして、ホテル名を検索して……という流れですよね。
いかがですか? これが音声インターフェイスの大きな利便性だと思うのです。
さて、AIスピーカーについての全体的な説明はこの辺にして、2017年秋から年末にかけて発売される日本語対応AIスピーカについて説明していきましょう。
では日本語対応AIスピーカについて、グーグルホームを紹介していきます
グーグルが日本でグーグルホームの発売
グーグルは、スマートスピーカー「Google Home」「Google Home Mini」を日本で発売します。

Google Homeは、「OK、Google」と声をかければ、音楽再生や検索、アラームのセット、スマートデバイスの操作などができるスマートスピーカーで重低音対応のスピーカーを備え、より高音質な音楽再生などを楽しめます。
一方、「Google Home Mini」は同等の機能を持つ小型モデルで、音質については「Google Home」より低下します。
一家ではリビングには「Google Home」、各部屋には「Google Home Mini」といった配置を想定しているのかと考えます。
価格については「Google Home」は10月6日から1万4000円(税抜、以下同)で、「Google Home Mini」は10月23日から6000円で販売され、auショップでも扱われることが案内されています。
「Google Home」は音声データの認識、そして適切な回答は全てクラウド側で処理され、Home本体では処理されません。
処理は全てクラウド上で行われ、
- 「知りたいことを調べる」
- 「タスクをこなす手伝い」
- 「音楽を楽しむ」
- 「スマートデバイスを操作する」
と4つの機能が用意されています。
外観は室内のインテリアに馴染みやすいよう配慮されつつ、クリアな音と重低音でより良い音質で音楽を楽しめます。
音声認識については、ある程度騒がしかったり、離れていたりしても、Google Homeに搭載された2つのマイク、そしてノイズ除去などソフトウェア処理により、きちんとユーザーの声を拾って操作が出来ます。
個別な詳細について
「Google Home」の仕様

背面にミュートボタン
円を描けば音量調節が出来、短押しすれば再生/停止になり、長押しすればGoogleアシスタントを呼び出します。
機能
- 「Google Home」の大きさは96.4×142.8mmで円柱形、重さは477g。
- 電源ケーブルの長さは1.8m。対応オーディオ形式はHE-AAC、LC-AAC+、MP3、Vorbis、WAV(LPCM)、FLAC。電源は16.5V/2Aでアダプターが同梱されています。
- マイクロUSBポートを備えるがこちらは保守用とされています。
- AndroidおよびiOS向けに提供される「Google Home」アプリで設定などが可能。
- Google Home下部のカバー「Google Homeベース」はGoogleのオンラインストアでのみ、10月6日より取り扱われます。
- 価格はコーラル(ファブリック製)3000円、カーボン(メタル製)とカッパー(メタル製)が4500円。

色変えておしゃれを楽しむのもいいですね。
Google Home Miniの仕様

- 「Google Home Mini」は直径98mm、高さ42mm、重さは173。電源ケーブルの長さは1.5m。
- チョーク、チャコール、コーラルの3色がラインアップ。
- 対応オーディオ形式はHE-AAC、LC-AAC+、MP3、Vorbis、WAV(LPCM)、FLAC。電源は5V、1.8Aで、microUSBポートが電源になります。
- パッケージには電源アダプターも付属しています。
Google Home、Google Home Miniを購入できるのはグーグルのオンラインストアのほか、ビックカメラ、ヤマダ電機、au、楽天などで販売されています。
あと、レンタルも可能です。それはTSUTAYAの一部店舗で、10月6日より、800円でレンタルサービスを提供します。販売は11月1日からです。
[quads id=2]次に、この日本語対応Google Homeでできることについてみていきましょう。
日本語対応Google Homeでできること

出典:PRTIMES
特徴的な機能のひとつは「マイデイ(My Day)」と呼ばれるもの。
「OK、Google、おはよう」と語りかけると、朝のシーンにマッチした情報として時刻や気象情報、混雑情報を読み上げてくれます。
さらに続けて朝のラジオニュースを流すこともできるのです。
GoogleHomeとのやりとりの様子を次の動画で見てみましょう。
[youtube-adds id=”https://youtu.be/OHxueNlu24o” style=”de-desktop” margin=”2%”]動画の冒頭で「今日はどんな日?」の問いかけに、Google Homeで「My day」を試す場面が出てきます。
このほか、「25×83=2075」といった簡単な計算や、早口言葉の再生、「“こんにちは”をスペイン語で」と翻訳してくれます。
「虎の鳴き声は?」「電車の音は?」「クルマの音は?」と語りかければ、マッチする音声を流してくれます。
うまく聞き取れなければ「すみません、お役に立てそうにありません」と謝るのがかわいいですね。
たとえばタイマーをセットする場合、「ブロッコリーのタイマーをセットして」とセットした後で、「パスタのタイマーをセットして」とお願いすると、「ブロッコリー」「パスタ」と名付けられた2つのタイマーを動かします。
そこで「タイマーを停めて」と言えば「2つ、タイマーがあります。どちらを停めますか?」と返してくれる点など、なかなか賢いと思いませんか。
もう一つやりとりの様子を描いた動画があります。
[youtube-adds id=”https://youtu.be/c_qXUebwirg” style=”de-desktop” margin=”2%”]動画の【41秒】Google Homeで道を聞く、カフェを探す場面が出てきます、
動画の【27秒】Google Homeでパンダの鳴き声を聞く、野球の試合結果を聞く
いかがですか 利用のイメージが湧いたと思います。
では、その他のGoogleHomeでの使用例を含め以下にまとめます。
GoogleHome出来ることオンパレード!

使用例
- 計算する
「175 かける 33 パーセント は?」 - 栄養成分を調べる
「カレーライスは何カロリー?」 - 翻訳する
「こんにちは、をスペイン語で」 - 教養&知識
コードシェア便の意味を教えて
ローカル情報
- 予定の時間をチェックする
「今週の土曜日に上映中の映画は?」 - 交通状況をチェックする
「職場までの交通状況を教えて」 - 天気情報を調べる
「今日は傘いるかな?」 - 付近の場所を見つける
「近くにコーヒーを買える場所はある?」
仕事効率化
- 今日の予定
「今日の予定を教えて」 - リマインダーを設定する
「リマインダーを設定、今日の夕方 5 時半に小麦粉を買う」 - カレンダーに追加する
「カレンダーに追加、土曜日の午前 11 時に髪を切りに行く」 - カレンダーを管理する
「明日の予定は?」
ゲーム&娯楽
- 自分好みにする
「私のことを「お姫様」って呼んで」 - ゲームで遊ぶ
「雑学クイズで遊ぼう」 - 運勢を占う
「今日の運勢は?」 - ゲームで遊ぶ
「コイントスをして」
コミュニケーション
- 電話をかける
「お母さんに電話かけて」 - 連絡先情報を調べる
「和美の携帯電話の電話番号を教えて」 - メッセージを送信する
「何時に着くか教えて、と祐介にメッセージを送って」 - メールを送信する
「恵理子にメールを送信、今日の晩御飯はおでんです」
新機能
- GOOGLE フォト
「4年前にサンフランシスコで撮った写真」 - スポーツ
「スポーツニュースを教えて」 - 映画を見る
「近くの映画館で上映中の映画を教えて」 - もっと詳しく
「他に何ができるの?」
音楽&オーディオ
- 音楽&オーディオ
「Google Play Music でジャズ ステーションを再生」 - 音楽をかける
「Spotify で最新のヒット曲を流して」 - 音楽をかける
「Google Play Music でリラックスできる曲をかけて」
映画&写真&テレビ
- 動画を再生
「YouTube で可愛い猫の動画が見たい」 - GOOGLE フォト
「ハワイで撮った写真」 - 動画を再生
「レモンケーキの作り方を YouTube で再生」 - GOOGLE フォト
「去年ニセコで撮った写真」 - ユーチューブやネットフリックスなどの動画の再生を声だけで指示できる
ニュース&雑誌
- ニュースをチェックする
「政治のニュースを教えて」 - ニュースをチェックする
「最新のトップニュースは何?」 - CNN のニュースをチェックする
「CNN でトップ記事を探して」 - 最新の経済情報を調べる
「今日の日経平均株価は?」
食べ物&飲み物
- 栄養について調べる
「ご飯一杯のカロリーは?」 - 栄養について調べる
「アボカドに含まれる食物繊維の量は?」 - 調べ物をする
「ハンバーガーの由来を教えて」 - 動画を見る
「ラザニアの作り方を紹介する YouTube 動画を見せて」
健康&フィットネス
- 歩数を確認する
「今日何歩歩いた?」 - 健康に関する調べ物をする
「偏頭痛の原因は?」 - 健康に関する調べ物をする
「近くの歯医者の診察時間を教えて」 - 健康に関する調べ物をする
「近くに薬局はある?」
旅行&交通機関
- フライトを確認する
「JAL 4 便の到着時刻は?」 - ホテルを検索する
「横浜でホテルを探して」 - 旅行プランを確認する
「私のフライトは?」 - 周辺情報を調べる
「近くの観光スポットを教えて」
ずいぶんいろいろなことが出来ますね。
では、GoogleHomeの回答精度はどうでしょうか?
[quads id=2]GoogleHomeの回答精度

スマホでの音声検索で実績があるグーグルは、応答の精度に一日の長があるようです。
米コンサルティング会社ストーンテンプルによれば、グーグルアシスタントに英語で質問した場合、応答した比率は68%、そのうち正しい返答は90%を超えました。
一方、アマゾンがエコーに搭載している音声アシスタント「アレクサ」は応答率が20%にとどまったという報告もあります。
そして、なんと言ってもグーグルの強みは、カレンダー、マップ、翻訳、ユーチューブなど、使える自社サービスの幅広さにもあり、多くのユーザーが使うことで、データが集まり、AIの精度も高められるのです。
このことで「現時点で潜在力があるのは、アマゾンよりグーグルだ」と、米シリコンバレーのベンチャーキャピタル、スクラムベンチャーズの宮田拓弥代表は評価しています。
複数の家族がそれぞれ使うのに大丈夫?
Google Homeは宅内での利用が想定されているので、家族で使う場合メインアカウントに加えて、家族のアカウントを最大6人分まで登録できるのです。
それぞれのアカウントの声を識別できるのは素晴らしいですね。
たとえば「音楽をかけて」という場合、メインアカウントのユーザーがGoogle Play Musicを契約していれば、Google Play Musicで音楽を流します。
しかし他のユーザーのアカウントで「Spotify」を契約していればSpotifyを使うというように声を識別できるのです。
なお、Googleアカウントは13歳未満のユーザーは利用できなません。
幼い子供がGoogle Homeを利用する際は保護者と一緒に……というのがグーグルのスタンスなのもいいですね。
実際には子供が語りかけてもGoogle Homeはその声に反応してある程度、操作できますが、Googleアカウントなしのゲストとして利用する形になると見られます。
Googleアカウントが登録されていなければ、たとえばスケジュールの読み上げや、先述した連携するサービスの呼び出しといった機能は利用できないのですが、計算や検索といったアカウントなしでも利用できる機能はあります。
音声アシスタントの競争優位性を左右する鍵
今後、AIスピーカーや音声アシスタントの競争優位性を左右しそうなのが、外部の開発者が手掛ける付加サービスです。
これはスマホにおけるアプリともいえ、アマゾンは「スキル」、グーグルは「アクションズ・オン・グーグル(AoG)」という名前で対応サービスの拡充を急いでいます。すでに米国ではタクシーを呼んだり、ピザ出前を頼んだりすることが可能です。
グーグルでの「アクションズ・オン・グーグル(AoG)」は、スマートフォンで利用できる「Googleアシスタント」とほぼ同じですが、大きな違いは専用マイクで、ユーザーの声をより精度良くキャッチできる点と、テレビに接続したChromecastと連携できる点になります。
Chromecast(Chromecastビルトイン製品も含む)との連携では、たとえば「リビングのテレビでNetflixのフラーハウスを再生して」と呼び掛けるとテレビで映像再生がスタートする、といった具合です。
とても便利な機能ですね!
Chromecastについては、まだまだ一般の方々には知られていないようです。
GoogleHome 日本語対応製品が発売されていよいよその機能が発揮されますので、少し詳しくChromecastを見ていきましょう。
Chromecastとは

「Chromecast」とはテレビに接続するスティック型STBです。そもそも、スティック型STBとは何でしょうか?
「Chromecast」というのは、テレビのHDMI端子に接続するスティック型のセット・トップ・ボックス(以下、STB)です。
テレビのHDMI端子に接続することで、ネット動画を閲覧できるなど様々な機能を追加するものとなっています。
そこで、スマホで楽しんでいたコンテンツをテレビの大画面でも楽しめるようになるほか、簡単なセットアップと使い方の分かりやすさも大きな特徴です。
次の動画でチェックしてみましょう。
[youtube-adds id=”https://youtu.be/LdaUBg54xX4″ style=”de-desktop” margin=”2%”]
ごく一般的なテレビで『YouTube』を閲覧する、アプリを使う、写真を見るなど、さも超大型タブレットのような使い方ができるようになります。
必要な物は下記の3つです。
- Chromecast本体
- HDMI対応テレビ(大半の液晶テレビにはHDMI端子が備わっています)
- Wi-Fi(STBはWi-Fiで通信するため、Wi-Fi環境が必須となります)
つまり、Wi-Fiとテレビさえあれば、自宅のテレビが超大型タブレットになるのです!
これは便利ですね~
動画サービスとして、例えば世界最大級の動画サイト「YouTube」を見ることも出来ます。
YouTube以外にも、いくつか公式対応サイトもあります。
映画やドラマ、YouTubeの動画などを表示できるのはわかりましたが、「スマホで撮影した写真や動画は表示できないの?」と思った方、いえいえ、そんなことありません。
Chromecastはスマホで撮影した写真や動画も表示できます。
表示させる方法は大きくわけて2つあります。
- 1.クラウド(ネット)上に写真や動画をアップしてから表示させる方法
『Google+(グーグルプラス)』というサービスを利用します。
3Mピクセル以下の写真を無制限で保存してくれるGoogle+は、公式でChromecastに対応しているため、目的の写真や動画をそのまま「キャストする」ことができます。
また、一般アプリの『AllCast』は、『Dropbox』や『Googleドライブ』の写真や動画の表示も可能です。
- 2.本体の保存されている写真や動画を表示させる方法
わざわざ写真をクラウドサービスにアップするのは手間、もしくは友人のスマホから写真を観たい、そういった場合は『AllCast』を利用します。
スマホやタブレット本体内の写真や動画をテレビ上に表示できます。
こちらも、アプリを起動したのちに、目的の写真や動画を表示させ、四角い「キャストする」アイコンをタップするだけです。
Chromecastとの接続中は、単に写真や動画を選択するだけでテレビに転送してくれます。
なお、『AllCast』はAndroidスマートフォンやタブレット向けアプリですが、iPhoneやiPad向けには『Photo Cast for Chromecast』というアプリで同様の操作が可能です。
パソコンで見ているサイトも表示できます。
さらに、パソコンで見ているインターネットサイトの表示にも対応しています。
これは、Chromeブラウザを利用し、拡張機能の「Google cast」という機能を利用します。
そのため、パソコンで見ているブログやWebメールをそのまま表示する他、仕事で利用するOffice文章などは『Googleドライブ』(またはGoogleドキュメント)上で表示できるため、簡単なプレゼンにも利用できる機能といえるでしょう。
このChromecastは、必ずWi-Fiで接続するため、LTEのパケット通信量を気にすることなく動画を閲覧できる他、テレビのHDやフルHDといった高精細なディスプレイで写真や動画、パソコン経由でサイトの閲覧も可能です。
さらに、Google社ではChromecastを使うアプリの開発ツールを公開しているため、今後多くのアプリが対応してくることでしょう。
ちなみに、Chromecastは同じWi-Fiエリアに接続している全ての対応端末で操作できるため、家族間で複数台のスマホや、自身でスマホとタブレットを持っているなど、複数で利用する際にも手間がかからなくて便利ですよ。
価格は
Chromecast Ultra
日本では2016年11月22日に税抜き9000円(税込9720円)で発売。Googleストアや楽天のほか、家電量販店などで購入できます。なお、Amazonでの取り扱いはありません。
Chromecast(第2世代)
米国では2015年9月29日(現地時間)に35ドルで発売。
日本では2016年2月18日に税込4980円で発売。Googleストアや楽天、家電量販店(ヨドバシカメラ、ビックカメラ、ヤマダほか<一覧>)で購入できます。なお、Amazonでの取り扱いはありません。
なかな優れものですね。比較的安い価格で手に入れられますので、GoogleHomeとあわせて購入したいですね。
[quads id=2]
音声アシスタントとの会話で重要な点

さて、音声アシスタントとの会話で重要な点は2つあります。
- 一つ目は技術的に質問者の質問を正確に理解すること。
たとえば「明日の天気」というわかりやすいものであれば、簡単に対策できますが、もっと細かな質問などでは、ユーザーが本当に意図しているところを、どれだけ正確に理解できるのかが重要です。
この点については、音声アシスタントはAI(人工知能)なので、日々学習して精度を向上させていくことが出来ます。
- 二つ目は音声アシスタントの人格です。
どういうことでしょうか?
Googleアシスタントの人格
ユーザーがお話しする相手は「グーグル」なのです。
いかにも“機械”という態度にすれば、威張っていると思われたり、冷たく思われたりしないか。
逆の姿勢だと「こいつ本当に信頼できるのか?」と思われてしまわないか。
しっかりしていて、話していて楽しいと思わせるような人格を作るのも重要な点です。
この点についてもGoogleは非常に苦労したと言っています。
ユーザーにとっては、GoogleHomeは言わば「Googleの顔」「Googleの個性を守るもの」との認識をGoogleは持つことから開発を始めています。
今回 歴史上の偉人、出来事など著名な人物・ものをイラストで紹介しているDoodle(いたずら書き、日本ではホリデーロゴとも)チームに属するライアン・ガーミック(Ryan Germick)氏の尽力を得て、Googleアシスタントでの人格はとてもいいキャラクターになっていると表明しています。
よく、日本人は声を出して機械に話しかけるのを苦手とすると言われています。
私は、AIスピーカーについては抵抗感が無いと思います。
その理由は、キーボード入力するよりも遙かに簡単であり、GoogleHomeのように機械色を感じさせないある種の人格を備えた機器に話しかけるのは、その利便性を考えると全く抵抗感がなくなるものと考えるからです。
この辺の印象は、是非皆さんで感じ取ってください。
現状では、アメリカでの実績は圧倒的にアマゾンEchoにあります。
しかし、先にも述べたように、グーグルアシスタントに英語で質問した場合、応答した比率は68%、そのうち正しい返答は90%を超えたのに対し、アマゾンがエコーに搭載している音声アシスタント「アレクサ」は応答率が20%にとどまったという報告ももあるとおり、Googleが優位性を示しています。
こうした状況を踏まえ、Googleは未来の姿をどのように描いているのでしょうか?
Google未来志向

米国では、サードパーティがアプリを開発できる「Actions on Google」という取り組みを進めています。
早速、GoogleはKDDIさんとコラボレーションについて発表しました。
「au HOME」が「Google アシスタント」と連携へ
発表会ではここで、スペシャルゲストとして米GoogleからDirector of Product Management Google AssistantのSteve Cheng(スティーブ・チェン)氏が登場しました。
チェン氏は、auとGoogleのこれまでの取り組みを振り返った上で、「Google アシスタント」については「どこもで使える」「シンプルで分かりやすいUI」「知りたいことに答えるパーソナルな存在」という基本コンセプトを紹介。
auの端末のラインナップでももちろん使えるとしたほか、SDKの公開などでサードパーティの参加を推進していく取り組み「Actions on Google」も日本語への対応を行っていく方針を明らかにしました。
具体的な取り組み概要については明らかにしませんでしたが、KDDIがActions on Googleへ何らかの方法でアクセスできるようにするかもしれません。
KDDIが手がけるIoTサービスのau Homeはとてもユニークだと思いますので、そうしたサービスとの連携も大いに考えられます。
ところで、最近IoTサービスという言葉を聞きます。
一体、IoTサービスとは何でしょうか?
IoTサービス

「Internet of Things」の略で、よくある解説の言葉を借りれば「モノのインターネット」と訳します。
パソコンやスマホなどの情報通信機器に限らず、すべての「モノ」がインターネットにつながることで、皆さんの生活やビジネスが根底から変わるというのです。
今までは、主にスマホでインターネットにつながっている「モノ」を操作していましたが、
AIスピーカーの発売とともに、「暮らしのIoT市場」が本格的に動き出しました。
2017年10月の動きとして、10月3日から6日まで、千葉県幕張メッセで開催されたコンシューマーテクノロジーの総合展示会CEATECが開催されました。
ここではさまざまなIoT、AI、ロボティックスなどの技術や製品が一堂に会しました。
これらの展示に目を通して行くと、住宅でのICT技術の応用に関する提案が多いことに気づきます。
暮らしのIoTを推進するということをコンセプトとしたコネクティッドホームアライアンスという業界団体が9月に立ち上がり、にわかに活気づき、今後の大きなマーケットとして期待できそうな印象を持ちました。
特に、IT企業が旗を振るだけでなく、不動産会社、住宅設備メーカーが取り組んでいるところも興味深いですね。
先ごろ米国で発売された新型のエコーでは家庭内の機器を制御するために、ZigBee(ジグビー)という近距離無線通信プロトコルに対応していて、他の家庭機器のハブとなる戦略が見えてきています。
日本においても、今後どれだけの制御可能な機器が登場し、どれだけのアプリケーション(スキル)が登場するかということに注目していきたいと思います。
一口メモ:au Home

KDDIのプレゼンの中ではスマホビジネスとは別に「もうひとつの柱」があるとし、「家での生活体験を高めたい。IoTテクノロジーを使って、家の中の生活を豊かにしたい」とした位置づけで「au HOME」が披露されています。
「通信事業者であるauがやるからには、トータルでやらなければいけない。でも、高価では意味がない」と、そのコンセプトが紹介されており「au HOME」がまず、手軽に、安価に始められることを示唆しています。
この秋に投入が予定されているモノにコンセント型のスマートプラグ、赤外線マルチリモコンがあり、スマートプラグは正確な電気の消費量がわかるほか、赤外線マルチリモコンでは大半の家電製品のコントロールが可能になります。
こういった機器はIoTが普及すると、様々な製品が世にリリースされていきますが、非常に楽しみです。
ユーザーは機器を追加するだけで、サービスの拡張が行え、しかも安価に行える点(au HOME利用料についても、月額490円で、IoT機器の利用台数に関係なく安価に始められる)に私自身非常に興味がありますので、こうした動向をウオッチしていきます。
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まとめ
さて、2017年内にはいよいよ、米国で1800万台売り上げたとのデータが発表されるくらい大ブレイクしたAmazonEchoの日本語対応版が発売されます。
ある意味では本命がいよいよ登場と言ったところでしょうか。
発売後にこの日本語AmazonEchoについて、詳細な記事を執筆する予定です。
最後までお読み頂き、誠に有り難うございました(*^-^*)
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