Jazzの魅力って? 一にアドリブ、二にスイング、三にインタープレイ 読めば納得!

シリーズ「Jazz”X”がおすすめするジャズの魅力」記事で、気軽に誰でもが楽しめるようなジャズを紹介してきました。

 

ジャズの魅力とは

読者さんから、次のような質問を頂くことがあります。

”私はもっぱらクラシック派なんですが、最近ジャズも聞いてみようと思ってます。
でもイメージとしてジャズはオシャレっていうのはあるんですがイマイチ聞いた後の満足という点でよくわかりません。
クラシックの大迫力の音楽とかは「イケー!!」って感じで気分が高揚するのですがジャズはまったり雰囲気に浸るという感じでしょうか?
ジャズ好きなみなさんは聞いた後のどんな感覚でジャズ最高!と思うのでしょうか?”

 

音楽は聞き手の感情を揺さぶることではクラシックもジャズも区分けはないと思います。

私は、クラシックもジャズも両方好きです。

ただ私にとっての(あくまで私見です)クラシックとジャズの楽しみ方には違いがあります。

クラシックの聴き方

クラシックはなんと言っても生で聞くべきと考えています。

普通の装置でCDを聞いたとしましょう。

私の場合はクラッシックを聞いても心が揺さぶられません(<(_ _)>、あくまで私の考えです)。

しかし、演奏会で素晴らしい演奏を聴いたときの感動は言葉に表せないほどです。

今まででそれこそ”ぶっ飛んだ演奏(失礼)”は、カルロスクライバーの来日公演でベートーベンの7番を聞いた時です。

圧倒的な感動でした!。

 

ジャズの聴き方

しかし、ジャズについては、CDで聞いても、それこそ、パソコンのyoutubeで聞いても、よい演奏であれば心が揺さぶられます。

その違いはなんでしょうか?

ジャズの見どころの一つはアドリブです。

アドリブとは

 

アドリブについては:「Jazzの魅力:エバンスが奏でる哀しみのピアノ最高峰エバンス晩年のアルバム「B Minor Walts」に書きましたがおさらいします。

ジャズはテーマとアドリブによって構成されています。

わかりやすく言うとテーマはあらかじめ作曲されたメロディの部分で、アドリブは、そのテーマを基にして、ジャズプレイヤーが即興的に演奏している部分です。

役者のセリフに例えると、テーマは決められた台本で、アドリブはその場の雰囲気に合わせた役者さんの即興セリフなようなものです。

ドクターXに出演した西田敏行さんなどはアドリブが多く、その絶妙なアドリブには他の役者さんも大絶賛したそうです。

ジャズではアドリブにこそが、そのプレイヤーの主張したい感性そのものが反映されており、それを楽しめるようになることこそがジャズの醍醐味です。

一般的な演奏の流れは、まずテーマからはじまり、アドリブに突入し、最後は再びテーマのメロディに戻り演奏を終了します。

テーマのメロディ部は、もちろんジャズプレイヤー自身が作曲したオリジナル曲もあります。

すなわち、アドリブは演奏者のその場での主張=メッセージなのです。

それは血の通う生身の人間の息吹とでもいえるでしょう。

演奏者によって演奏ごとにそれは異なるでしょうし、同じ演奏者でも同じ曲を演奏した場合でも毎回異なります。

それが、音質を越えた次元で私の魂を揺さぶるのです。

そしてジャズは聞き手の心の状態によっても左右されます。

元気をつけたいときに聴く曲と、秋にしっとりと余韻に浸るときに聴きたい曲は異なります。

のりのよい曲は聴くと自然に体が動きます。

この状態はとても重要だと思います。

皆さんあの映画を覚えていますか?映画「スウィングガールズ」です。

予告編動画がありますので見て下さい。

[youtube-adds id=”https://youtu.be/zpPVEHD0XwE” style=”de-notepc” margin=”2%”]

いかがですか、今までジャズなど全く興味のなかった女子高生が、その魅力にはまっていく様子が丁寧に描かれています。

 

スイング

ジャズという音楽に惹かれていく鍵は「スイング」だと思います。

この自然に体が動いてしまう「スイング」感が人の心を揺さぶるのでしょう。

クラシックは作曲者の意図が全面に反映されますが、演奏者のいわばアドリブのような演奏スタイル「カデンツァ」がありますが、それはごく一部分を構成しているので、ジャズのアドリブの存在感とは違ってしまうのです。

スコアに忠実なクラッシクの「交響楽団」との違いがあるのでしょう。

このようにジャズの魅力は「スゥィング:日本で言うノリ」と「アドリブ」です。

「スゥィングしなければ意味が無い」という曲もあります。

 

もちろん、ジャズにもスイングしない、しっとりとした演奏曲もたくさんあります。

これらの曲にも、もちろんアドリブがあります。

 

インタープレイ

そしてジャズの面白さの一つにインタープレイという演奏者同士のアドリブにより掛け合いがあり、そのお互いの妙技が非常に面白いのです。

インタープレイについてのおさらい:

「インタープレイ」とは、「あるプレーヤー(アーティスト)」のアドリブに触発された「他のプレーヤー」が、同じようにアドリブによって応えるという演奏スタイルです。

すなわち「インタープレイ」とは、複数のプレーヤーが、互いに感覚・感性やイマジネーションを刺激し合い、刻々と変化するその瞬間において‘調和、共鳴、あるいは反発’を繰り返しながら感性をぶつけ合う共同制作といえるでしょう。
ビルエバンス(ピアノ)とスコットラファエル(ベース)などのジャズの名盤の聞くとその面白さがよくわかります。

「Bill Evans – Waltz For Debby」

では1曲、ビルエバンスの最高傑作といわれるリバーサイド(レコードレーベル)の4部作より
「Bill Evans – Waltz For Debby」を聞いてみてください。

[youtube-adds id=”https://youtu.be/dH3GSrCmzC8?list=RDdH3GSrCmzC8″ style=”de-notepc” margin=”2%”]

ここで是非取り上げた理由はビル・エヴァンス(ピアノ)、スコット・ラファロ(ベース)の間でくり広がる「インタープレイ」の素晴らしさです。

「音楽の対話、心の対話の相手としてエヴァンスにはついにラファロ以上の人はあらわれなかったといっていいであろう。」とまで言われているのです。

従来ピアノトリオは、ピアノが中心でベース、ドラムスはリズムを刻むというスタイルが主流でしたが、ビルエバンスのトリオでは3者が対等な立場でインタープレイを繰り広げ、特にベーシストのスコット・ラファロとのトリオが絶賛されています。

その「天才ベーシスト」、スコット・ラファロは、このライヴ盤を録音した10日後、自動車事故により25歳の若さで帰らぬ人となってしまいました。

そのときのビルエバンスのショックは想像を絶するほどでしばらく演奏できなかったと言われています。

Waltz for Debby

Waltz for Debby

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ジャズクラブ(ライブバー)での楽しみ

画像出典:銀座Swing

さてCDで聴くのもいいですが、ジャズクラブ(ライブバー)に行って生のジャズに触れる事を強くお勧めします。

私はCDでもyoutubeでもジャズを聴くと心が揺さぶられます。

しかし、特にお勧めするのは是非一度ジャズクラブに足を運んで生の演奏を聴いてみてください。

東京銀座に「swing」という老舗のジャズクラブがあります。

先日、そこで日本を代表するジャズピアニストの山下洋輔グループの演奏を聴きに行きました、いや!最高の演奏でした!!

「swing」についての詳細はこちら ⇒ 「銀座SWING

ジャズクラブと行っても気軽に行ってください! 敷居なんか決して高くなく気軽な感じで楽しめます。

基本的には19:00-スタートの1回目、21:00-スタートの2部構成で通しで聴けます。

ネットにて「銀座SWING」で演奏スケジュールを確認し、好みの演奏があれば事前に予約しておくことをお勧めします。

19:00スタートの演奏を聴きたいならば、18:30位で予約して、演奏が開始されるまでにお酒、食事をオーダーし、つまみながら楽しみに待ちます。

そうこうしていると19:00になると演奏者が出て来て、おしゃべりをして演奏を開始します。

生演奏は、空気を通じて音が体にしみてきますので、CDなどを聴くときに比べ、圧倒的に心に響いてきます。

聴いている人たちも、それこそ思い々々にswingしながら聴いておりそれらを包み込む全体の空気感が圧倒的な場の盛り上がりを醸成します。

この感覚は生演奏ならではのもので、是非足を運んで味わってみてください。

またジャズのコンサートと違って、演奏者との距離がきわめて近いので、また別の感動を感じ取ることができます。

そして、20時20分頃に1回目のステージが終わります。

お勧めなのは2回目のステージも通して聴くことです。

やはり2回目のステージのほうが演奏者も興に乗って盛り上がるケースが多いように感じます。

2回目の演奏が始まるまで小一時間ありますのでお酒食事をしながら話に花が咲きます。(ひとりで聴きに行った場合は余韻に浸ってください)。

 

インタープレイの楽しみ方

 

先日、山下洋輔グループの演奏を聴きに行ったとき、一緒に楽しんでいたお仲間と話をしていると、とても興味深い話がありました。

それはジャズ演奏者同士のインタープレイ(アドリブ)についてでした。

お仲間曰く、「インタープレイ(アドリブ)って演奏者同士が語らっていると感じるんだ!。

その語っている内容を、演奏を聴いている自分が勝手に想像するのも面白いねぇ~」というのです。

「えっ、たとえばどんなふうに感じるんです?」と聞くと、「たとえば『いや~、今日は何となくブルーな一日だけどそっちはどうだった?』、それに対して相手の演奏者は『あっそう、僕なんかいい話がたくさん合って今日は最高だったよ~』なーんて。

そして最後アドリブでの掛け合いインタープレイが終わりテーマに戻る際の締めのアドリブは『じゃ~今日はそんなことで、また明日からお互い頑張ろうや~』なんて言ってアドリブを終える」とお仲間は言っていました。

私はそれを聞いて、長年生演奏を聴いていたものの、そうしたユニークなとらえ方は初めて聞いたのでとても新鮮でした。

こうしたことを想像しながらジャズを味わうのもおつなものだなぁ~と感動でした!。

そんなこんなで、生のジャズに是非触れてみて下さい。

ひょっとしたら聴いたことのある曲が演奏される場合もあります。

機会があれば、ジャズクラブ情報なども記事で取り上げていきたいと思っています。

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まとめ

いかがでしたか?

インタープレイとアドリブがどうやらジャズの楽しみの一つなのかな!と感じていただければ幸いです。

そして生演奏を聴いていただくと、一層ジャズならではの魅力にはまるかもしれません(*⌒▽⌒*)

Jazz”X”がおすすめするジャズの魅力(1)

Jazzの魅力:エバンスが奏でる哀しみのピアノ最高峰エバンス晩年のアルバム「B Minor Walts」

Jazzの魅力:『クール・ストラッティング』を聴くとメロディ部とアドリブ部が鮮明に分かる

Jazzの魅力って?:映画『スウィングガール ズ』を観て納得!その秘密はスイングだった

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最後までお読み頂き、誠に有り難うございました(*^-^*)

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