2017/10/19

ジャズの名曲:ストレスでズタズタになったあなたの心を癒やす女性ジャズボーカル厳選(2017年版)

 

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「人間力って大事だなぁ~」とつくづく思います。世の男性にもっともっと成熟した・魅力のある男性(もちろん私も、もっともっと魅力ある男性になりたいよ~・・)になるために私の人生経験約60年間の知識が少しでもお役に立てたらと思い、このブログを執筆しています。 こよなくジャズを愛しています。そして便利で先進的なITツール・機器などにも関心があります。年代が高くなったおじちゃん(失礼)がハイテクな機器が苦手なんて言われないよう、そうした情報なども孤軍奮闘しながらも提供していきます。 疲れたときは、ハイレゾでジャズを楽しんでいます。

f一生懸命頑張っているそこのあなた!
満員電車にもみくちゃにされやっとたどり着いた会社では、疲れた表情を見せることなく一生懸命働いているそこのあなた!
本当にお疲れ様です。
会社では仕事、上司・部下との人間関係にストレスを抱え、やっと帰ってきた我が家では、夫婦間の問題、子供の教育、そして経済的な問題などこれまた様々なストレスが追い打ちをかけてきます。
そんな生活に疲れてしまったあなたへ、おすすめするものがあります。

それは、ジャズのボーカルです。

前アメリカ大統領であるオバマ夫妻が最前列でジャズを楽しんでいる演奏が観れます! ↓↓

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女性ジャズボーカル

職場のストレスに疲れたあなたをゆっくりと癒やしてくれる女性ボーカルジャズボーカルの曲は、ほとんどが英語で歌われますね。

我々は日本語の歌詞を聴くようにはいきません。

でも大丈夫!言葉を聴くのではなく、音を聴いて下さい。

ジャズボーカルに限ったことではありませんが、歌は文字を伝えるのではなく、音を伝えます。

その音で表現するのは言葉の意味だけではなく、その言葉を発している感情を伝えるのです。

日頃のストレス、・疲れを、一旦すべて解放し心を真っ白にしてジャズボーカルを聴いてみて下さい。

「声」はその特質を最大限に生かし、「歌詞の内容」を情感豊かに聴き手に伝えることが出来るのです。

これはロック、歌謡曲、そしてジャズといったジャンルを超えた、「歌」の一般的魅力・聴きどころと言っていいと思います。

メロディに加えて、歌詞から伝わる内容や感情が心に伝わってきませんか。

ジャズ(JAZZ)ボーカルは、聴き手が一番ストレートに感情移入できる演奏とも言えます。

美しいメロディとリズムに愛を述べたり夢をかたったりする歌が多いジャズにおいては、やはり女性ボーカルは重要な存在と言えます。

そんなわけで、今回は、心身ともにつかれたあなたに究極の癒やしを与えてくれる女性ジャズボーカルをご紹介いたします。

では、早速始めますが、ひとつ観て(聴いて)頂きたい動画があります。

Esperanza Spalding

Esperanza Spalding performs “Overjoyed” at the Gershwin Prize for Stevie Wonder ☟

大国の大統領という激務の中で、ひととき心が芯から癒やされたのではないでしょうか。

体を揺すって楽しんでいるオバマ大統領をみると「ジャズっていいものだ」と素直に思います。

いかがですか!  Esperanza Spaulding って素敵でしょ! 私は彼女の大ファンです。

いくつものYoutube動画がアップされていますので、興味のアル方には超お勧めです!

彼女は最近のアーティストですが、自分の身体と同じくらいのウッドベースを演奏しながら歌う、弾き語りの名手です。

シングルマザーの母親に育てられ、4歳の時にテレビ番組でチェリストのヨーヨー・マを観て感激したことも、音楽家を志すきっかけになったのです。

2004年あの有名なバークリー音大の副学長を務めていたゲイリー・バートンは、エスペランサを「素晴らしいタイム感があり、非常に複雑な曲も難なくこなせる演奏家だ。さらに彼女は自分のスタイルがアップビートにあることをよく理解している」と評しています。

2009年12月10日、オスロ・シティホールで開催されたノーベル平和賞授賞式にて米大統領バラク・オバマの名誉を讃える演奏を披露し、翌日のノーベル平和賞コンサートにも出演しています。

さて、今聴いて頂いたこの曲(On The Sunny Side Of The Street)も古くから親しまれているジャズのスタンダードです。

いかがですか?一度はお聴きになったことがあるのでは。

この歌はざっと次のような内容です。

【歌詞内容】:

上着をつかんで帽子を持って
悩み事は玄関のところに置いて
通りの陽の当たる方へ足を向けてごらん
ほら、パタパタという音が聞こえないかい
そのハッピーな音は君の足音だね
通りの陽の当たる方なら、人生って楽しいよ

僕は憂鬱を抱えてずっと日陰を歩いてきたけど
でももう何も怖くはないよ
だって通りの向こう側に渡ったんだからね

1セントもなくたって、ロックフェラーみたいに金持ちさ
通りの陽の当たる側には足元に金の粉が舞っているからね

引用:http://www.geocities.jp/jazzinn5/sunny_side.html

当時アメリカは1930年代、不景気のどん底にありました。

こうした人々の気持ちが暗く沈んでいるとき だからこそ、「これまでは日陰を歩いてきたけれど、これからは陽の当たる側を歩いて行こうよ」と言っ て何とか明るい未来へ目を向ければきっといいことが待っていると励ましているようです。

こうした、歌詞の内容・時代背景などをちょっと知っているだけでも、聴くときの楽しみ、味わい方も増すと思いませんか?

ジャズボーカルのスタンダード曲であればネットで歌詞の意味などが簡単に調べられるので味わいも深くなります。

さて、冒頭にEsperanza Spalding – On The Sunny Side Of The Street (Live 2016)を味わって頂きましたが、On The Sunny Side Of The Streetと言えば、この人の歌を聴かずにはいられません。

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ルイ・アームストロング

それは「サッチモ vs. ティガーデン、巨人同士のバトル」と呼ばれた、私が最も好きなボーカルのひとつで、是非ここで紹介したいと思います。

サッチモといえば、ルイ・アームストロングのことですが、一度はその名前を耳にした方も多いのでは。

いかがですか?

圧倒的な歌唱力が光ります

ゆったりといくらか沈んだ口調で、フェイクで唱に入っていきます。

注:フェイクは主にボーカルが本来のメロディを崩したり、付け加えたりして歌う事です。

そのなかにも後方から明るさが射してきているようなルイの歌唱力に心が揺さぶられます。

また、この曲はトロンボーンの奏者であるティガーデンの偉大さを天下に知らしめた演奏でもあります。

ルイの歌になってからの歌唱につけていくオブリガートが素晴らしい!そしてルイの歌が終わってからのソロが心にしみます。

約70年前(1947年)の演奏ですが私は今聴いても、いや今だからこそでしょうか、大いに心が揺さぶられます。

さて女性ジャズボーカルを紹介していきましょう。

よく「世界3大遺跡」とか言われます。

様々な事象を「3」でくくるとなにかビッシとイメージできるそうです。

そこで、今回は「ジャズ界3大女性ボーカル」ということで「エラ、サラ、カーメン」を紹介していきます。

まず、エラと称される「エラ・フィッツジェラルド」です。

エラ・フィッツジェラルド

なんと13回もグラミー賞を受賞、その上大統領自由勲章を授与し、「ザ・ファーストレディ・オブ・ジャズ」の愛称で呼ばれる大歌手のエラ・フィッツジェラルド。

13回のグラミー賞受賞に加え、イェール、ダートマス、プリンストン大学において名誉博士号を授与され、ジョージ・W・ブッシュからは大統領自由勲章を授与されるなどレコードセールス、批評の両面で高い評価を受けました。

余裕たっぷりの歌声を最大限に楽しめる一曲として、私が最も好きなエラの数珠の1曲(Misty)を紹介します。

この曲はジャズのスタンダードナンバーになっていますが、しっとりと歌い上げられていて、しっかりと雰囲気に浸ることができます。

ところで、この「Misty」は以前にも紹介しましたが、ちょっとしたエピソードがあります。

作曲したエロル・ガーナーは、ピアノを独学で覚えたので、譜面の読み書きが出来ないのでした。

あるとき、霧の中を飛ぶ飛行機の窓から外を眺めていた時に、「ミスティ」のメロディを思いついたが、譜面が書けない…、どうしよう、このままでは忘れてしまう!

ということで、必死に頭の中で忘れないように、メロディを繰り返し口ずさんだそうです。

そして、飛行機から降り、タクシーでホテルに直行。ホテルのピアノで演奏し借りたテープレコーダー
に録音して無事、名曲「ミスティ」は世に残ったと言うことです。”

 

エラは当時の黒人女性としては、後で紹介しますがジャズ女性ボーカルの大御所ビリー・ホリデイに負けないくらい悲惨な子供時代を過ごしていたいましたが、非常に勤勉だと言われています。

彼女のスキャットは特に有名です。

スキャットは本来アドリブ(即興)であるべきと思いますが、そのエラのスキャットは事前にしっかりと練りに練られたスキャットなのです。

エラがジャズ界では十分にトップスターとして認められていた1956年彼女の行く手に大きく立ちはだかったのは人種差別の壁でした。

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人種差別の壁を乗り越えて

それについて、心にしみるエピソードがありましたので、「INTERLUDE by 寺井珠重から」引用させて頂きます。

寺井尚之(ピアニスト)の奥さんの寺井珠重さんの運営されるINTERLUDE by 寺井珠重ブログで、ジャズ好きな私にとっては大好きなブログです。

時は1956年、エラ・フィッツジェラルドはジャズ界では十分にトップスターでした。

そんな彼女の行く手に立ちはだかったのは「人種の壁」、当時の超一流のクラブは「人種隔離主義」と「格式」が同義で、お客様も出演者も白人以外お断りだったんです。

中でも「ナイトクラブの中のナイトクラブ」と謳われた店が、LAのサンセット大通りにある「モカンボ」というクラブ。

ハンフリー・ボガートやクラーク・ゲーブルなど常連客はハリウッドのセレブや億万長者、出演者はボブ・ホープやダイナ・ショア、エディット・ピアフと、アメリカ人でなくても白人ばかり、豪華なダンスホールの装飾は、サルバトーレ・ダリが手掛けるという桁違いの高級店でした。

その店にエラ・フィッツジェラルドが出演すれば大きな飛躍になる。

モンローは、「モカンボ」のオーナーに何度も直接電話して出演を掛け合います。

さすがのモンローでも、良い返事はもらえません。

そこで、Something’s Gotta Give!(うまく行くには、身を切って何かを与えなくちゃ)と、映画のタイトル通り、ある条件を提示します。

「エラをブッキングしてくれたら、私はその間、毎日最前列にテーブルを予約するわよ。」

マリリン・モンローが来店を予告すれば、ファンもパパラッチも集まって、大入り満員間違いなし!とんとん拍子に、エラ・フィッツジェラルドの一枚看板で2週間の出演が決まり、マスコミは大騒ぎ!

マリリン・モンローは初日には、黒人スター、ナット・キング・コールと、アーサー・キットを同伴してご来店!映画の撮影時間は遅刻の常習者で悪名高いモンローが約束通り、毎日エラを聴きに通ってきました。

エラ・フィッツジェラルドの歌唱とモンローの応援のおかげで、当初2週間だった出演は3週間に延長され、この話題を受けて、それまでジャズに興味を示さなかった西海岸の一流店がこぞってエラの公演を依頼し始めたといいます。

マリリン・モンローの快挙を受け、ラスベガスの白人専用カジノにエラが出演した時には、リベラルな気風を持つ大女優、マレーネ・ディートリッヒが、黒人スターのレナ・ホーンとパール・ベイリーと三人で腕を組んでご来店!「ガーシュイン・ソング・ブック」のリリースと相まって、エラのステイタスはゆるぎないものになったんです。

スキャット

 

スキャットとは、そう、由紀さおりさんの「夜明けのスキャット」のスキャットです。

ジャズ・ヴォーカルの歌唱法の一つで、 声で楽器の音を模倣し、歌うというもので、「シャバダバ~、シャバダバトゥル~ル~」などでおなじみですね。

ところでこのスキャット、発明したのはサッチモです。

しかも、特別に創り出した歌唱法ではなく偶然の産物として出来たものなのです。

こんなスキャット誕生のエピソードがあります。

サッチモがステージで演奏し、歌っている時です。

トランペットを吹き終え、歌おうとしてマイクへ口を近づけたサッチモ。

その時、時ならぬ突風が!

突風はサッチモの手から、あっさりと歌詞カードを奪っていきました。

歌詞カードを奪われ、言葉に詰まるサッチモ容赦なく演奏は進んでいきます。

ええいままよ、と捨て身のサッチモが歌ったのがスキャット

そう、歌詞が判らないから、場をつなぐために適当に声を出したのです。

あのダミ声で。。。

さて、そのスキャットの名手としてのエラを堪能して下さい。

ライブ作品の名盤と言われている『エラ・イン・ベルリン』の名演『ハウ・ハイ・ザ・ムーン』のスキャットです。

Ella Fitzgerald How High The Moon (Live in Berlin 1960)

マック・ザ・ナイフ~エラ・イン・ベルリン Limited Edition

 
 

 

サラ・ヴォーン

2番目はサラと称される「サラ・ヴォーン」です。

広い声域を持ち、豊かな表現力で人々を魅了したサラ・ヴォーン。

低音とビブラートを持ち味とし、幅広い音楽性でジャズ・ファンのみならず全ての音楽ファンに人気がありました。

抜群の声量と暖かい歌声、様々な分野の歌を全て自分のものにしてしまう懐の深さを持った不世出の歌手サラ・ヴォーンは、これからも永久に聴く者に語り掛けるでしょう。

サラは既に12歳の頃にはオルガンを弾き歌い始めていて、アマチュア・コンテストに出演していました。

1943年10月、19歳のときには、現在もお馴染みのアポロ・シアターの“アマチュア・ナイト”に出演して優勝している。エラ・フィッツジェラルドに遅れること9年のことです。

一般的なヴォーカル人気はエラ、マニアックなジャズファンには最もジャズボーカルらしいのはサラと言われています。

ジャズ・ヴォーカルのアドリブには、メロディの一部を崩して個性を出す「崩し」から、「コード進行」という音楽の基礎構造を踏まえ、一定のルールに従って音符を自由に入れ替える高度な即興まで、幅があります。

「崩し」はポピュラー歌手も取り入れていますが、「コード進行に基づくアドリブ」はジャズ歌手しかやりません。

この高度な即興技術を身につけた歌手サラで、それが故に「ジャズっぽさ」を示していいるのです。

もう一つの理由に、「声質」を上げることが出来ます。

黒人女性ならではの「腰が強く深みのある声質」が特徴です。

エラの声質も腰が強い点では変わりませんが、サラと比べると可憐な感じがします。

そうした点でもエラの声に親しみやすさを感じ、一般的な人気につながっているのかもしれません。

このようなもっともジャズっぽい歌手サラの特徴を一言でまとめると、「個性的な声質による、圧倒的な歌唱テクニックに支えられた奔放自在なアドリブにある」と言えるのではないでしょうか。

エラはスキャットの名手でありますが、スキャットを歌詞の内容や歌詞の文字数にとらわれないで自由にアドリブが行なえる唱法とすれば、事前にきっちりと準備されていたとも言われ、アドリブとしての側面に欠ける部分があるともいえるでしょう。

一方、サラは自由にアドリブが行なえる「スキャット唱法」を完璧にマスターしました。

ジャズに有名な格言があります。

「ジャズには名演あって名曲なし」と言われます。

その意味では、「自分なりの個性をいかに表現しえているか」なのですから、エラもサラもどちらも最大級に自己表現を実現している大歌手であると言えます。

そんなサラにとっておきのエピソードがアルので紹介しましょう。

それは、何でも鑑定団に出演している日本の骨董商・古美術鑑定家「中島先生」が1980年代になって初めて聴かれたサラのコンサートでの出来事として紹介されていいる記事から引用させて頂きます。

コンサート当日、会場になった劇場は200人程度収容の大きさだったそうで、ジャズ・ボーカルを聞くにはちょうど良いサイズではないかと思われます。

コンサートが始まっていきなり、“赤ちゃんが泣きだした”のだそうです。

連れてきたのは前の方の席の夫婦連れだったそうです。

会場の観客も、中島先生も「なんてことだ、どういう神経で赤ん坊を連れてきたのだ」と、お怒りモードに・・・。

でも、ラジオ番組中で中島先生もおっしゃっていましたが、「どうしても“サラ”の歌声が聞きたくて、赤ちゃんを連れてきてしまったのでしょうね」ということで、夫婦にとっては、サラを聞く最後のチャンスかもと思って“来てしまった”のかもしれません。

で、その場でサラがどうしたかというと・・・。

ステージを降り、赤ちゃんのところまで行って、なんと赤ちゃんに向かって“子守唄”を歌い出したのだそうです。

そして、赤ちゃんはすやすやと眠りだしたとのこと(^_-)

それを見とどけて、サラは自分のステージを存分にこなしたのだそうです。

・・・すごいっ!さすが泣く子も黙る“サラ・ヴォーン”!

いい話ですね!

それでは、そうした性格の持ち主であるサラの数珠の一曲を聴いて頂きます。
Lullaby of Birdland|Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)

邦題『バードランドの子守唄』

「バードランド」とは、ニューヨーク52丁目のジャズクラブの店名です。

ジャズの巨人チャーリー・パーカーの愛称が「バード」なので、パーカー好きのオーナーが彼にちなんで付けたのです。

1952年ジョージ・シアリングが出演したとき、「バードランドさんへ」ということで店に捧げて弾いたのが、この子守唄です。

歌詞は次の通り

あなたがため息をつく度に私には「バードランドの子守歌」が聞こえてくるの。

でも私にはこの子守歌がどのような感じなのか表現するすべがないの!

ちょうど、つがいのキジバトが仲むつまじくじゃれ合う音に聞こえない?

ちょうど私たちがキスするときの音みたいなの。

それとも古い柳のささやく音なのか?

子守歌に出てくる柳のなく声なのでしょう。

もしあなたが私と別れることがあったら、私も柳と同じようにきっと枕を濡らすわね。

バードランドの子守歌は静かなささやき、そして優しい口づけなの。

私たちはバードランドへと空高く飛んでいくの!

だって深く愛し合っているから。

訳(by motohiko)

いかがでしょうか。

途中からサラのスキャットを堪能いただけたと思います。

サラ・ヴォーン/バードランドの子守唄 AO-002 Special Edition

 

では次に行きましょう!

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カーメンマクレイ

「カーメン」こと「カーメンマクレイ」の登場です。

カーメン・マクレエは、アメリカ合衆国の女性ジャズ歌手、ピアニスト。

20世紀において最も影響力の大きなジャズボーカリストの1人とされています。

せっかくなので、ライブの映像を見てもらう方が良いのではないかと思い、1988年カナダMontrealでのライブ演奏取り上げました。 楽しんで下さい。

おん年66歳の演奏ですが、声の張りといい、艶といいなんとも懐の深いゆったりとした声質ではありませんか!

エラもサラの二人は驚異的なスキャット唱法が持ち味の一つでした。

このスキャットとは別にもうひとつの技(わざ)があります。

それは「原曲」の旋律を、微妙にズラして歌うことで、圧倒的な個性、説得力を身につけた、いわゆる「崩し」の魅力です。

これを「崩し」と呼びますね。

多くのジャズ・ヴォーカリストは、時によって「アドリブ」と「崩し」を使い分けますが、エラとサラは、ともにスキャット・ヴォーカルの名手として知られています。

他方カーメンは、「崩し」の魅力で頭角を現したのでした。

ジャズボーカルの一つのミッションは感情表現が得意な声の特質を最大限に生かし、「歌詞の内容」を情感豊かに聴き手に伝えることだと思います。

カーメンは、この点で抜群な歌唱力を持っていると私は考えます。

カーメンの発音はじつに明確でクリアーなのです。

それだけでなく、歌詞の意味を踏まえた適切な抑揚、強弱が歌の説得力に繫がっているのです。

いわば、歌詞優先と言えるのでしょうか?

「スキャット」はリズムや旋律の自由度を優先した究極のジャズ・スタイルといえるでしょう。

「ではどちらが良いの?」には、次のように答えます。

楽器演奏、ヴォーカルを問わず、ジャズの最終目的は「魅力的な自己表現」です。

それぞれのミュージシャンが、自由に得意なやり方で自己表現を達成すればよいのです。

ジャズの必要条件のように思われている「アドリブ」も、じつは自己表現の「手段」にすぎないのですね。

エラやサラはスキャット・ヴォーカルで、カーメンは歌詞の情感を的確に伝えることで、自己表現を行なっているのです。

 

さて今回は「ジャズ界3大女性ボーカル」ということで「エラ、サラ、カーメン」をご紹介しました。

最後に、 「モニカ ゼタールン」を紹介したいと思います。

ジャズピアノの巨人ビルエバンスと競演した若かりし、スエーデンの国民的ジャズ歌手の「モニカ ゼタールン」が、晩年TVの特集番組で、当時を懐かしく何とも言えない表情で回想する私の大好きな映像です。

Monica Zetterlund – Some Other Time

私のこよなく愛するBill Evans!

Evans生涯の音楽活動中、歌手との競演はほとんどありません。

でも最高の競演がこのコラボです。

「モニカ ゼタールン」というスウェーデンを代表する女性歌手とのコラボ映像。

日本で言えば美空ひばりクラスの大歌手です。

レナード・バーンスタインの名曲”some other time”。 語り手は晩年のモニカ。

2005年にお亡くなりになられましたが、日本の新聞にも訃報が出ました。

当時のビルエバンスとの競演での素敵なアドリブ演奏を聴きながら、当時を思い出し何とも言えない表情をするモニカはいい年の取り方をしているな~と思わずにはいられません。

まとめ

今回この記事をまとめるに際し、改めて様々なジャズ女性ボーカルを聞き直しましたが、このストレス社会の今だからこそ、本当に心が癒やされることを実感した次第です。

普段の生活で、改めてジャズボーカルを聴く機会はないと思います。

何かのご縁と思いますので、「少し癒やされるかも」、「心にしみるなぁ~」と感じられた方にジャズボーカルをおすすめします!

疲れを癒やす週末にでもお酒を片手にお気に入りの本でも読みながら、あるいは素敵な人と一緒にジャズボーカルの世界に浸ってご覧になりませんか!

Jazz”X”がおすすめするジャズの魅力(1)

Jazzの魅力:エバンスが奏でる哀しみのピアノ最高峰エバンス晩年のアルバム「B Minor Walts」

Jazzの魅力:『クール・ストラッティング』を聴くとメロディ部とアドリブ部が鮮明に分かる

Jazzの魅力って? 一にアドリブ、二にスイング、三にインタープレイ 読めば納得!

Jazzの魅力って?:映画『スウィングガール ズ』を観て納得!その秘密はスイングだった

最後までお読み頂き、誠に有り難うございました(*^-^*)

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「人間力って大事だなぁ~」とつくづく思います。世の男性にもっともっと成熟した・魅力のある男性(もちろん私も、もっともっと魅力ある男性になりたいよ~・・)になるために私の人生経験約60年間の知識が少しでもお役に立てたらと思い、このブログを執筆しています。 こよなくジャズを愛しています。そして便利で先進的なITツール・機器などにも関心があります。年代が高くなったおじちゃん(失礼)がハイテクな機器が苦手なんて言われないよう、そうした情報なども孤軍奮闘しながらも提供していきます。 疲れたときは、ハイレゾでジャズを楽しんでいます。
 

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