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アマゾンの車載用エコーオート(Echo Auto)は便利で車社会を豊かにする

「アレクサ!・・・・・して!」と聞けばみなさんもうおわかりですね!

母親の誕生日を祝うCM 見たことありますよね? 

そうです、最近TVで盛んに流されているアマゾンAIスピーカーですね。

話しかけるだけで、様々なことに答えてくれます。

いよいよ、2018年12月にはスクリーンがついたアマゾンエコーショーが発売され、いよいよ2019年はAIスピーカー元年になりそうな勢いです。

ところで、AIスピーカーアレクサを用いて、手が塞がっているときに声だけで指示が出来ると非常に便利な使い方は何でしょうか?

ピンポ~ン!そうです! 

料理しているときですね。今年の12月からはスクリーンに対応した様々なスキル(無料のアプリ)がリリースされます。

代表選手であるスキル「クックパッド」は画面でレシピを見たり、動画で料理の手順を見ることが出来るなど、まさにスクリーン(画面)を見ながら手を使わずに声で様々なことが出来るようになります。

メチャクチャ便利ですね。

さて、その他には何か使い勝手のよいケースがありますか?


自動車の運転時に、声で様々な指示が出来たらやはりとても便利ですね!

車内には、高音質のスピーカー、ディスプレイ(カーナビ表示)が装備されており、AIスピーカー(音声アシスタント)と連携していると便利ですね。

果てしない可能性を秘めたAIスピーカーの将来像を垣間見る、車載用音声アシスタントについて記事にしました。

アマゾン車載用エコーオート(Echo Auto)に見られる音声アシスタントの有効利用への取り組み

出典:アマゾン公式HP

既にAIスピーカー(音声アシスタント)搭載の車を発売開始したメーカーもあります。

自動車メーカーは音声アシスタント導入に積極的で、来年に掛けて多様な形で自動車メーカーがAIスピーカーを搭載した新車を発売してきます。

そうした今後のトレンドを先取りしてみましょう。

まず、AIスピーカーのトップシェアーを誇るAmazon Echo(アマゾン・エコー)について簡単に説明します。

[aside type=”boader”]【Amazon Echo(アマゾン・エコーについて)】

Amazon Echo(アマゾン・エコー)は米国Amazon.comが開発したスマートスピーカー。エコーはAIアシスタントのAlexa(アレクサ)を搭載しており、音楽のプレイバック、予定表の作成、アラームの設定、ポッドキャストのストリーミング、オーディオブックの再生と天気や交通情報、リアルタイム情報などの提供ができる。
最大のポイントは、ちょうどスマホのアプリのように様々な機能を実現するスキルと呼ばれるアプリの開発を外部にオープンした点。
アメリカでは2018年にはスキル数が3万を超え、日本では1000を超え今も盛んに増え続けています。
出典:ウィキペディア

【Amazon Alexaについて】
Amazon Echoを支える頭脳であるAlexaは、クラウドに構築され、常に進化し、賢くなっています。Alexaに話しかけるだけで、音楽の再生、ニュースやスケジュールの読み上げ、タイマーやアラームのセット、スポーツ結果の確認など、日常のさまざまな場面で役に立ちます。Echoの遠隔音声コントロール技術により、部屋中のさまざまな場所からでも、話しかけるだけで、これらのすべてを行うことができます。[/aside]

それでは、本題の車載AIスピーカー(音声アシスタント)について説明します。

米Amazonが2019年9月21日に発表したEchoデバイス群の中で車載用「Echo Auto」製品に焦点を当てて車載AIスピーカー(音声アシスタント)を説明していきますが、その前に各自動車メーカーでの動向について説明しておきます。

自動車メーカーによる音声アシスタント搭載の動き

出典:アマゾン公式HP

ハンズフリーで運転中に有効な様々な情報を得られる音声アシスタント搭載に自動車メーカは先を争って開発を行っています。

実際に、主要メーカーが取り組んでいる状況を調べてみます。

  • BMWのIntelligent Personal Assistant

出典:BMW公式HP

BMWは非常に意欲的な取り組みを行っています。

今後ますますAIスピーカーは浸透していきますが、ユーザーにとっては日頃使うAIアシスタントを車内でも使いたいと考えるのは当然であり、そのためにBMWは

BMWとMINIに「Amazon Alexa」搭載
Google Assistantと統合、Google HomeからBMWを制御可能
BMWチャイナ、AlibabaのAIアシスタント「Tmall Genie」を「BMW Connected」に統合
BMWの車載アシスタント「BMW Intelligent Personal Assistant」が「Hey BMW」の音声起動可

のように、社内開発でMicrosoftのクラウドやAIツールを活用して、AlexaやCortanaなどのサードパーティーのアシスタントを動かす仕組みを構築し、幅広い対応を積極的に行っています。

こうした動きは各自動車メーカーにとって、AIスピーカー(音声アシスタント)に取り組む「モデル事例」となるものと思います。

メルセデスベンツの取り組みについて見てみましょう。

  • メルセデスベンツMBUX

メルセデスベンツはMBUXという最新のインフォテインメントシステムをAクラスに最初に搭載する予定です。

MBUXはニュアンス・コミュニケーションズとメルセデス・ベンツが共同開発した専用のシステムです。

  • アウディ

アウディは2018年9月18日、独アウディが新型の電気自動車「Audi e-tron SUV」にAmazon Alexaを搭載することを発表しました。

なお今後e-tron以外のモデルにもAlexaを導入予定であることも発表されています。

  • ルノー・日産自動車・三菱自動車

2018年9月19日、ルノー・日産自動車・三菱自動車とGoogleがグローバルでの複数年契約に合意したことを発表しました。

ルノー・日産自動車・三菱自動車の車両にAndroid OSを搭載した次世代インフォテイメントシステムを2021年から搭載していく予定です。プジョー・シトロエン

  • プジョー・シトロエン

プジョー・シトロエンは2018年9月4日、フランスの自動車メーカー「Groupe PSA」と、音声認識及び対話型AIを開発する米国「SoundHound」との戦略的提携が発表された。

Groupe PSAは、プジョー・シトロエン・DS・オペル・ボクスホールなどのブランドを展開しているヨーロッパで有数の自動車グループ。

これらの車両に2020年からはSoundHoundによる音声アシスタントHoundifyが搭載されるという。

このように見ていくと、Amazon AlexaやGoogle Assistantを搭載する車両も増えてきていますが、Groupe PSA(プジョー・シトロエン・DS・オペル・ボクスホール)はSoundHoundによる車載向け専用にカスタムされた音声アシスタントを採用するケースもあります。

このような車載向け専用にカスタムされた音声アシスタントは、車のナビのセットやエアコンの制御、ドアのロック、ガレージの開閉など車ならではの制御も音声でできるというメリットがあります。

 

ただ、これらは基本的に今後購入する新車に搭載されているという話であって、過去の車が対応しているわけではないのです。

現在の愛車にこのような便利な音声アシスタント機能を搭載したいと思いませんか?

アマゾン車載用エコーオート(Echo Auto)の便利な機能

出典:アマゾン公式HP

そこで朗報です!

今回アメリカで発表されたのがこの「Echo Auto」です。

車内のダッシュボードに設置する小型のデバイスで、単体では機能せず、Bluetooth経由でスマートフォンと接続して利用するタイプで、ダッシュボードにスマートフォンをセット出来るアダプターにより、表示された情報を確認します。

スマートフォンの通信回線やGPS情報を組み合わせることで車載Echoデバイスとして機能するわけです。

音楽再生はもちろんのこと、ニュース、天気予報、電話をかけるなど一連のスキルをハンズフリーで利用できるのです。

車載ならではの機能としては、最寄りのガソリンスタンドを検索したり、GoogleMapなどと連動して道順などをスマートフォンに表示させることが可能です。

その他、スマートホーム機能との連動や、ガレージの開閉なども出来るようです。

2018年後半に米国で販売が開始される予定で、現在は招待者のみが購入できるとのことです。

ぜひ、早期に日本でのも販売されることを望みます。

アマゾン車載用エコーオート(Echo Auto)の仕様

出典:アマゾン公式HP

Echo Auto本体にはUSBポートが装備されており、電源はUSBポートからシガーソケットにつなぐ車載デバイスとしては典型的な作りになっています。

Echo Auto本体上部には8マイクを搭載しており、このマイクアレイが車内特有のノイズやカーオディオの音がある環境でも発話者の声を聞き取ることができるのです

この点がこの「Echo Auto」の最大の競合優位性になるわけです。

実は、すでに車載専用デバイスとして販売されている次のような製品があります。

出典:Roav VIVA 公式HP

出典:Garmin Speak 公式HP

出典:Muse 公式HP

いずれも、一長一短ありますが、共通していえることはせいぜい2マイク搭載で、通常空間よりはノイズが多い環境下で果たして聞き取り能力が万全といえるかという不安はあります。

「Echo Auto」については、周囲のノイズ・環境音などの影響を排除しつつ、素早く持ち主の声を認識して部屋のどこにいても応答できるだけの高性能なマイクを保有する優れた技術がいかされおり、8マイクが搭載されていることからも、全く不安がないものと想像できます。

出典:アマゾン公式HP

 

出典:アマゾン公式HP

また本体前面にはAlexaらしいブルーのLEDバーが搭載されており、Alexaユーザーにとってはなじみのある作りとなっています。

Echo Autoはスピーカーを内蔵していないので、車内オーディオとの連携は

  • 3.5mmオーディオジャックを備えてますので、外部オーディオ入力可能なカーオーディオと連携
  • Bluetooth経由でEcho Autoを接続しカーオーディオと連携

となります。

問題は3.5mmオーディオジャックやBluetoothに対応するオーディオを搭載していない車については、FMトランシーバーなどを介して車載のラジオに音を飛ばすということで対応は可能ですが、実質使い物にはなりません。

出典:アマゾン公式HP

まとめ

いかがでしたか、ハンズフリーで操作ができる利点を最大限生かした使い方として、運転中のアシスト機能が、今後各自動車メーカーより続々発表されていきます。

おそらく数年後には、音声の指示で各種アシストサービスを受ける時代が当たり前になることは確実だと思います。