成熟した、そして洗練された粋な男性になりたければジャズを聴くべし・べし!
「ジャズの流れているカウンターバーで素敵な女性とゆっくりとお酒をたのしむ」
「銀座のジャズクラブ「スイング」のカウンターに素敵な女性を誘う」
「東京の「BlueNote」で素敵なジャズを洗練されたセクシーな女性と楽しむ」
こうしたおしゃれな空間をジャズは演出してくれます。
最近、20台後半から30台の素敵な女性から、「ジャズに興味があるの❤、でも何から聴いたら良いか分からないので、教えて♫」と聞かれるケースがたくさんあります。
男性も負けていられません。ジャズ通になってこうした素敵な女性を優しくガイドしてあげて下さい。
ところであなたはどんな音楽が好きですか?
私はクラシックも、演歌も、そしてカラオケで歌うことも好きです。
でも、でも、でもジャズが大好きなのです。
なぜって?
それは私が幼稚園の頃から周りにジャズが流れていたのです。
親父がジャズが好きでジャズをLPで聴いていました。
その横で何となく聴いていたからでしょうね。
これからは私の毒舌です。
気にしないで下さいね(^0^)
成熟した、洗練された男たるものはジャズの一つも語れねば・・・。 と思っています(失礼)
そこで、ジャズについてシリーズ形式で記事をアップしていきます。
長い前置きですいません(^∧^)
皆さん、こんな経験は無いですか?
ある金曜日の夜、1週間の仕事で疲れた私は家に帰って久しぶりにゆっくりした状態で好きなインテリア雑誌を読んでいました。
何気なくスイッチを入れておいたFMラジオから素敵なジャズが流れてきました。
なにか、疲れた心を癒やしてくれる素敵な音楽だなぁ~とジャズに少し興味を持ちました。
翌日の土曜日タワーレコードに足を運び、ジャズのコーナーに行ってみました。膨大なCDの中から何を選んで良いのか、店員にお勧めのジャズを聞くのも気恥ずかしく何も選ばずに、家に帰ってきてしまいました。
このように、ジャズには興味があるのだが、どこから入ったら良いのか、どのCDを聞いたら良いのか分からない人が結構います。
かようにJAZZとはとっつきにくいもので、JAZZを聴くということは初心者にとって、なかなか苦労を伴うものなのです。
そうした方々に、私が優しくガイドをしていきたいと思い記事(はせやんのもっとジャズを好きになろう)を書きました。
[quads id=”3″]ジャズへの手引き
ジャズは敷居が高いと言われます。その理由は、「いろいろな音がゴチャゴチャになっていて、何がなんだかわからない」からです。
私自身も思い返してみると、ジャズを聴き始めた頃は、多くの聞き慣れない楽器の音が入り交じっておりわけの分からないものでした。
そこで、ジャズに興味・関心を持ちつつも「敷居の高さ」を感じている方々に、まずはジャズを楽しんでもらおうと思います。
その為には、一般的な音楽ファンにとって、親しみやすくメロディの美しい曲を聴いていただこうと思います。
しかし、ジャズには「メロディ⇒曲」は二次的なものです。
どういうことでしょうか?それはジャズでは、「演奏の仕方」が大切で、その善し悪しによって印象(曲の魅力)が全く異なってしまうからです。
こうしたジャズの本質をとらえた名言があります。「ジャズに名演あっても名曲なし」です。
皆さんよくご存じの「枯葉」について、何十人というジャズプレイヤーが演奏してます。
それぞれに異なった持ち味があり、どの持ち味が自分にとってしっくりくるかは皆違います。
私は、ビルエヴァンスの洗練された「枯葉」も好きですが、レッドガーランドの「枯葉」をより好みます。
このように「枯葉」の曲を弾いている複数のジャズプレイヤーを一同に聞きくらべて、自分の好みの「枯葉」を見つけるのもジャズの楽しみでしょう。
そこで、ジャズの巨人と呼ばれた名人達が、どのようにして曲を活かして演奏しているのかに焦点を当てて、ジャズの魅力に迫っていきます。
では、まずジャズの楽器編成について説明します。
ジャズの楽器編成
ジャズの楽器編成は実はいろいろありますが、「ビッグ・バンド」、「スモール・コンボ」、「ピアノ・トリオ」の3つを頭に入れておけば良いでしょう。
ピアノは複数の音を同時に出せる特性を活かし、音楽の骨組みとも言うべき和音(ジャズではコードと呼びます)を響かせつつ、ベース、ドラムスと協同しジャズで最も重要なリズムを提供します。
50年代、ベース、ドラムとともにジャズ演奏の中心的な楽器として定着したピアノ。和声と旋律を同時に奏でることができ、また、弦を打って音を出すという構造上、打楽器的なリズムも産み出せるため、ソロ、コンボ、オーケストラなど、さまざまな編成において大きな役割を果たすことができるフレキシビリティの高い楽器です。
ピアノトリオ
元々リズムセクションの一員であったピアノが.リズム担当をベースとドラムスに任せ、自ら先陣を切って旋律パートを受け持ち、コンポにおけるトランペットやサックスの役割を果たしたのがピアノトリオというわけです。
ビッグバンド
ピアノトリオのリズムに乗って、トランペット4人、トロンボーン4人、それにアルト・サックス4人を加えた合計12名からなるホーンセクションがハーモニーを響かせ、そこにピアノ、ベース、ドラムのリズムセクションの3人を加えた15名編成がビッグバンドの基本編成です。
スモール・コンボ
ビッグバンドのホーンセクションを思い切り切り詰めトランペット1名、トロンボーン1名そしてサックス奏者1名にリズムセクションを加えたのが、いわゆる3管セクステットすなわち6重奏団、さらに人数を減らせば2管クインテット(5重奏団)となります
今回、親しみやすくメロディの美しい曲を紹介して、ジャズの親しみやすさを感じて頂こうと2曲を選びました。
まず1曲目が「クレオパトラの夢」です。
「クレオパトラの夢」
バドパウエルが演奏しています。
実際に演奏を聞く前に、バドパウエルについて説明しておきましょう。
パウエルが出現する前には、たった一人のピアニストでは音量の豊かなホーン・セッションの代用はつとまらないと考えられてきました。
この常識を打ち破ったのがバド・パウエルだったのです。
実力とセンスを持ち合わせていたが、なかなか売れない芸人が、驚異のネタを披露してM1グランプリ優勝! いきなりスポットライトが当たって大人気となったようなものです。
パウエルは、バンドをサポートスする下支えであったピアノを一躍華やかなスポットライトの当たる位置まで引き上げたのです。
バドパウエルの独創的な演奏は、今まで同時に複数の音を出せるピアノと言う楽器を、あたかも短音しか出せないトランペット同様に扱うのです。
具体的に言うと、左手で演奏する低音域をベースに任せ、右手の単旋律によってメロディを引き立たせることでピアノの存在感を大いに高めたのです。
この奏法はビ・バップ以降のモダン・ジャズでのピアノ奏法の定型としてピアノの演奏スタイルを決定づけました。
ウイントン・ケリー、ケニー・ドリュー、ソニー・クラーク等のピアニストはこうした演奏方法を取り入れ”パウエル派”と呼ばれました。
AllAbout ジャズ関連情報「ビバップを知る」にビバップの基礎知識として掲載された分かりやすい記事から引用いたします。
ビバップは1940年代にニューヨークのハーレムで生まれた音楽だと言われています。
当時のアメリカはスウィングの全盛期。酒場、ダンスホール、ホテルなど様々な娯楽施設での演奏で、ジャズミュージシャンたちは引く手あまた。
しかし「何か違う…」と思い始めたミュージシャンがいたようです。
譜面に書かれた音符をそのまま演奏してギャラをもらう。
懐は豊かになったが、心に隙間が生じ始めたのです。
仕事がはけた深夜、そんなミュージシャンたちが集まったのが場末のジャズクラブでした。
決まったプログラムはなく誰からともなく演奏する、いわゆるジャムセッションが朝まで繰り広げられたのです。
演奏に重きを置かれたのがアドリブ。「おお、奴がまたとんでもないことを始めたぞ!」などといった声もあったのでしょうか?
場末のクラブは、新しい演奏を模索する実験場となったのでありました。
そして完成されたのがビバップ。一言で言えば「マニアックなジャズ」でした。
複雑なコード進行を目まぐるしいスピードで演奏するこのビバップは、ミュージシャンの腕比べでもあり、現代においても日々進化し続けているのであります。
それでは、パウエル派の親分のバドパウエル クレオパトラの夢を聴いてみて下さい。
[quads id=”3″]クレオパトラの夢:
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この「クレオパトラの夢」は、パウエル最大のヒット曲として、テレビのコマーシャルにも流れたこともあり、一度は耳にしたことがある方も多いと思います。
聴かれるとわかりますが、圧倒的なテクニックに支えられた怒濤のリズムがすごいと感じられましたでしょう。
ビッグバンドを中心にリズムセクションとして支えてきたピアノのカラをぶち破って圧倒的な存在感を発揮したところに、周りが非常に驚いたわけです。
エキゾチックな題名と、哀愁あふれるテーマは耳になじみ、聴きやすくバド最大のヒット曲と言ってもよい人気曲です。
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「朝日のごとくさわやかに」
そして2曲目は、パウエル派のウイントン・ケリーの「朝日のごとくさわやかに」です。
ウイントン・ケリーは洗練されたモダンジャズの世界にある種の泥臭さをもつブルージーな雰囲気をしてくれる名脇役で、私の大好きなピアノプレイヤーの一人です。
音楽のジャンルで「ブルース」というのがありますが、
そのブルースのような特有の雰囲気を「ブルージー」と呼びます。
実際に部屋でブルースの音楽をかけてお酒でも飲みながらゆったりすると、その雰囲気がわかると思います。
ウイントン・ケリーは、バドパウエルとは異なりピアノの存在感を圧倒的なテクニックで示す演奏ではなく、誰がリーダーかわからないほど、その主張は地味です。
しかし彼の演奏は、音使いのすばらしさを上げることが出来ます。
私は彼のリズム感が何ともいえません。8分音符がコロッ、コロッとはねている感じです。
一歩間違えると、陳腐なリズムになってしまうところを、絶妙なリズム感で見事に表現されており、噛めば噛むほどに味が出ている感じです。
こうした独特のこぶしの利いたアドリブによってケリー節とも言われていますが、そのケリー節が堪能できる極めつけのアルバム「Kelly Blue」の中で演奏されています。
ウイントン・ケリー 「ケリー・ブルー」【1959年録音】 icon
ケリーとPaul Chambers (b)、 Jimmie Cobb (ds)による ピアノ・トリオでの演奏と、3人の管楽器プレイヤー、Nat Adderley (cor) 、Benny Golson (ts) 、Bobby Jasper (fl) を加えた6人編成による演奏が併録された作品です。
1959年録音で、ケリー、チェンバース、コブのトリオといえば、あのマイルス・デイビスの歴史的傑作”Kind of Blue”のリズム・セクションと全く同じ。
ほぼ同時期に録音されたものです。
この曲は、独特の鍵盤の上を転がるようなシングルトーンのソロである“ケリー節”が炸裂した代表曲のひとつとされています。
洒落たブルースで、リラックスして軽快で歌心に溢れている哀愁と詩情を感じさせる素晴らしい演奏です。
多くのプレイヤーに演奏されているこの「朝日は・・・」の中で、ウイントン・ケリーのこの演奏が一番好きというジャズファンは多いので、是非聴いてみて下さい。
いかがでしょうか? いかにもコロコロっと跳ねるケリー節を感じることが出来たと思います。
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一般的な音楽ファンにとって、親しみやすくメロディの美しい曲を聴いていただこうと思い、2曲(クレオパトラの夢、朝日のごとくさわやかに)を紹介しました。
まず1回目はリズムがはっきりしているピアノ演奏から選びました。
そこで最後に、コマーシャルなどで聴いた方が多いのではないかと思いますが、スモールコンボでの名演「テイク ファイブ」をお聞き頂いて下さい。
「テイク ファイブ」
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まとめ
いかがでしたか?
ジャズには少し興味があるが、何から聞いたら良いのかさっぱりわからない!と感じている方にちょっぴり男の色気があるジャズに親しんで頂ければと思い記事にしました。
わたしとしては食わず嫌いは勿体無いですよ?と思います。
とはいえ、人の好みですので無理強いはできませんけど(笑)?
今後、ジャズの魅力である「アドリブ」、「インタープレイ」などあまり意味のよくわからない事柄をわかりやすく取り上げていきます。
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最後までお読み頂き、誠に有り難うございました(*^-^*)